こんにちは!「さいたまパン好き〜あぶぷあ〜」です。
今回は、香ばしいライ麦生地に、たっぷりのレーズンとクリームチーズを合わせた『クリームチーズ&レーズン香り豊かなライ麦パン』を作ってみました。
ライ麦ならではの香ばしさに、まろやかなチーズと甘酸っぱいレーズンが加わった贅沢なパン。実際に作ってみると、家庭でも本格的なドイツパンのような味わいが楽しめる仕上がりになりました。
この記事では、ライ麦パンについての基礎知識から、実際のパン作りの工程、そして焼き上がりの感想までを丁寧にご紹介していきます。
ライ麦パンってどんなパン?
ライ麦パンと聞くと、ドイツや北欧を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実際にライ麦は冷涼な気候でも育つ穀物で、古くからドイツやロシアなどの寒冷地で食べられてきました。日本で主流の小麦パンに比べると、ずっしりとした食感と独特の酸味や香りが特徴です。
また、ライ麦には次のような栄養が含まれています。
- 食物繊維が豊富で腸内環境を整えやすい
- 鉄分やリン、ビタミンB群が多く含まれる
- GI値が低く、血糖値の上昇をゆるやかにする
- 小麦パンに比べてカロリーが控えめ
健康志向の方やダイエット中の方にも人気が高いパンです。特にドイツパンの専門店ではライ麦を使ったパンが主役になっていることも多いですね。
今回のライ麦パン作りの参考書籍
今回のパンは、以前パン教室で学んだレシピをベースにしています。
ライ麦パンは独特の材料や発酵方法が必要になるため、少し難易度が高めですが、本格的に挑戦したい方には以下の本もおすすめです。
- 『パン作りの失敗と疑問をスッキリ解決する本』(坂本りか 著)
- 『ドイツパン大全』(森本智子 著)
どちらもライ麦パン作りに役立つ知識がまとめられていて、レシピだけでなく背景や文化まで学べるのが魅力です。


ドイツパン大全 100以上におよぶパンの紹介をはじめ、材料、作り方、歴史や文化背景、食べ方やトレンドまでを網羅 [ 森本 智子 ]
クリームチーズ&レーズン香り豊かなライ麦パンを作ってみよう!
材料の準備
今回使用した主な材料は以下の通りです。
- 強力粉
- ライ麦全粒粉
- フォルサワー(ライ麦パン専用のサワー種)
- 塩
- ドライイースト
- レーズン
- クリームチーズ
ライ麦パンはハード系に分類されるため、油脂は基本的に使いません。バターを加えない分、ライ麦そのものの風味をしっかりと味わえるのが特徴です。

生地作りと一次発酵
材料を混ぜ合わせてこね始めると、ライ麦特有の扱いづらさに直面します。
ライ麦は吸水性が高く、ベタつきやすいのが難点。またグルテンを形成しにくいため、小麦パンのような伸びや弾力は出にくいです。
そのため、こね過ぎずにしっかり水分を抱え込ませるイメージでまとめていきます。
今回は「オーバーナイト発酵」という方法を取り入れ、冷蔵庫でじっくり休ませることにしました。時間をかけることで風味が増し、ライ麦特有の酸味もほどよく引き立ちます。
発酵後の生地はほんの少しだけ膨らみ、ライ麦らしい素朴な見た目。ここから成形の工程に入ります。

成形と二次発酵
発酵を終えた生地を分割し、それぞれ丸めてからクリームチーズを包み込みます。
ここでのポイントは、チーズが焼いている間に流れ出さないように、生地をしっかり閉じること。
レーズンは生地に混ぜ込むのではなく、トッピングとして加えると焼き上がりの甘みと見た目の華やかさが増します。
成形後は表面にライ麦全粒粉をまとわせて二次発酵へ。
ライ麦パンは他のパンのように大きく膨らむわけではありませんが、ほんのりふっくらと形が整います。



焼成と仕上げ
オーブンを200度に予熱し、クープを入れてから焼成開始。
ライ麦パンはハード系なのでしっかりとした焼き色がつくまで焼き上げます。今回は約20分ほどで完成しました。
オーブンから取り出した瞬間、ライ麦の香ばしい香りが広がり、食欲を刺激します。
焼き立ての表面はパリッと、中はしっとり。包み込んだクリームチーズがとろりと溶けて、甘酸っぱいレーズンとの相性はまさに絶妙です。


実際に食べてみた感想
ひと口食べると、まずはライ麦ならではの香ばしさが広がり、そのあとにクリームチーズのまろやかさ、レーズンの甘みが追いかけてきます。
それぞれの食材の個性がはっきりしているのに、バランスよく調和しているのが魅力です。
また、ライ麦パンは腹持ちがよく、食べ応えもしっかり。朝食にはもちろん、軽いランチにもぴったりです。ワインやチーズとの相性もよさそうなので、ディナーのお供にも活躍しそうです。

まとめ 〜ライ麦パン作りの魅力〜
今回作った『クリームチーズ&レーズン香り豊かなライ麦パン』は、ライ麦の奥深い風味と具材のハーモニーを楽しめる贅沢な一品でした。
ライ麦パンは扱いが難しい部分もありますが、冷蔵発酵やシンプルな成形を取り入れることで家庭でも美味しく仕上げることができます。さらに、クリームチーズやレーズンを加えることで、食べやすさと特別感がプラスされ、家族にも喜ばれるパンになりました。
ドイツパンの世界は知れば知るほど奥が深く、一度ハマると抜け出せなくなるほど魅力的です。今回のようにアレンジを加えると、食卓がより楽しく彩られると思います。
これからもパン作りの様子や、さいたま市近郊で見つけた素敵なパン屋さんの情報をお届けしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください!
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