こんにちは!「さいたまパン好き〜あぶぷあ〜」です。
今回は、休日のおやつや朝食にぴったりな「天然酵母で作るチョコベーグル」の作り方をご紹介します。天然酵母ならではのやさしい風味と、チョコの甘さがほんのり広がるベーグルは、手作りならではの楽しさがたっぷり詰まっています。
私自身、天然酵母でパンを焼くのが大好きなのですが、特にベーグルはシンプルながら奥が深いパン。さらにチョコを加えることでおやつ感が増し、子どもから大人まで楽しめる一品になります。ここでは天然酵母の準備から焼き上げまで、順を追って丁寧にご紹介します。
天然酵母の準備から始めよう
天然酵母は、パン作りの魅力をさらに広げてくれる素材です。今回は自家製の天然酵母を使用しました。
天然酵母の起こし方の手順
- 天然酵母のパン種に対して、2倍量の30℃の水を加えて均一に混ぜます。
- 約28℃の室温で24時間ほど発酵させます。
- その後、冷蔵庫で約8時間休ませれば使用できる状態になります。
酵母は生きていて呼吸をしているため、1日に数回混ぜて酸素を与えてあげると元気に育ってくれます。このひと手間でパンの発酵力も安定し、より美味しい仕上がりになりますよ。


材料と一次発酵までの流れ
いよいよチョコベーグル作りに入ります。まずは材料を準備しましょう。
材料(5個分)
- 強力粉 250g
- 天然酵母 50g
- 塩 5g
- 砂糖 30g
- スキムミルク 15g
- ココアパウダー 5g
- 水 130g
こね方の手順
- ボウルに強力粉、塩、砂糖、スキムミルク、ココアパウダーを入れて軽く混ぜます。
- 天然酵母と水を加え、ひとまとまりになるまでこねます。
- 表面がつるりとなり、丸くまとめられるようになったらOKです。
生地が整ったら、タッパーなどに入れて20〜28℃で10〜15時間ほど発酵させます。時間は長いですが、これが天然酵母ならではのオーバーナイト発酵。ゆっくり休ませることで風味が豊かになります。
発酵後はフィンガーテスト(指で生地を押して跡がゆっくり戻るかを確認)をして、しっかり膨らんでいることを確認しましょう。

分割・成形でチョコチップを包み込む
一次発酵を終えた生地は、次の工程へと進みます。
- 生地を5等分に分割し、丸めます。
- ラップをかけて10分ほど休ませる(ベンチタイム)。これで生地がリラックスして成形しやすくなります。
チョコチップを入れた成形の流れ
- ベンチタイム後、生地を楕円形に伸ばします。
- 真ん中あたりにチョコチップを並べ、手前から巻き込むように転がします。
- 最後の閉じ目は少し水をつけてしっかり留めると、発酵中や焼成時に開きにくくなります。
- 両端の片方を広げて、もう片方の端を差し込み、しっかりつなげてリング状にします。
成形が終わったら、ラップをかけて35℃で30分ほど二次発酵をさせます。



ベーグルならではの「ケトリング」
ベーグル作りの大きな特徴が「ケトリング(茹でる工程)」です。この工程によって、ベーグル特有のもっちりとした食感とつややかな表面が生まれます。
ケトリングの方法
- 鍋に1000mlのお湯を沸かし、モラセス(糖蜜)を15g加えてよく混ぜます。
- 沸騰直前のお湯で、生地を片面30秒ずつ茹でます。
- 茹でた後は網の上でしっかり水気を切ります。
モラセスを加えることで、焼き上がりに美しい焼き色と香ばしさが出ます。

230℃のオーブンで焼き上げる
ケトリングを終えたら、いよいよ焼成です。
オーブンを230℃に予熱し、ベーグルを並べて13〜15分ほど焼きます。焼いている間は、チョコの甘い香りとココアの風味がふわっと広がり、キッチン全体が幸せな空気に包まれます。
焼き上がったベーグルは、表面はパリッと、内側はもっちりふんわり。バターを使わないのでヘルシーで、甘すぎないチョコチップのアクセントがちょうど良いおやつ感を演出してくれます。

実際に食べてみた感想
焼きたてのチョコベーグルを割ると、中からチョコチップがとろりと溶け出し、口に入れるとほんのりビターなココア生地と相性抜群。外はしっかり噛みごたえがありながら、中はふんわりもっちり。天然酵母の奥深い風味が広がり、何度でも食べたくなる味わいでした。
そのまま食べるのはもちろん、軽くトーストしてチョコが再びとろける瞬間を楽しむのもおすすめです。甘党の方は、クリームチーズを添えてデザート感覚でいただくのもいいですよ。
まとめ:天然酵母で作るチョコベーグルは特別なおやつ
今回ご紹介した「天然酵母チョコベーグル」は、時間はかかりますが、その分だけ特別な味わいを楽しめる一品です。
ポイントをおさらいすると…
- 天然酵母はしっかり酸素を与えて育てる
- 一次発酵はゆっくり時間をかけることで風味豊かに
- 成形ではチョコチップをしっかり包み、つなぎ目は水で固定
- ケトリングで表面のツヤともっちり感を出す
- 焼成は高温で短時間、香りを逃さず仕上げる
休日にじっくり時間をかけて作ると、完成したときの喜びもひとしおです。バターを使わないのでヘルシーさもあり、子どものおやつや家族みんなのお楽しみにもぴったり。ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。
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